映画館より愛を込めて(145)

映画館より愛を込めて(145)
「NPO法人シネマ尾道」代表理事 河本清順

コロナ禍の中でできること

 春がやってきましたね。季節の変わり目、皆さまもどうかお身体を大切にお過ごしくださいませ。  
 シネマ尾道では、新型コロナウイルス感染予防対策につとめながら、オンラインやリアル登壇のトークイベントを続けています。
 今月も、オンラインで2名、リアル登壇で3名のゲストをお招きすることになりました。リアル登壇のゲストは、映画『恋するけだもの』主演の田中俊介さんと坪井篤史さん、白石晃士監督です。お三方は、2年ぶりの来尾となります。田中俊介さんは、大ヒット映画、草彅剛さん主演『ミッドナイトスワン』にも出演された実力派俳優です。白石晃士監督は、『不能犯』『貞子VS伽椰子』などを手掛け、カルト的人気を誇る名監督です。何といっても、今回、ご注目いただきたいのは坪井篤史さんです。  坪井さんは、映画業界では知る人ぞ知る存在で、シネマ尾道と同じ単館映画館・名古屋シネマスコーレの副支配人を務め、映画『恋するけだもの』には企画、配給で関わっています。坪井さんは、自身で「映画館革命」と称したイベントを繰り広げています。『貞子VS伽椰子』公開の際には、スクリーンの前でリアルの貞子と伽椰子を戦わせ、本人も幽霊に扮して演じるなど、スクリーンから映画が飛び出したかのような全国どこにもないイベントを仕掛けています。
 コロナの影響により、2020年は全国の映画館で映画を鑑賞する人口は、例年の半分近くに落ち込みました。この厳しい状況を乗り越えるのは、坪井さんのように映画に対する情熱をより強く持ち続けることが大切なのではと思います。コロナを理由にすることなくやるべきことをやるのみです。

『恋するけだもの』ゲスト左から田中俊介さん、坪井篤史さん、白石晃士監督

上映スケジュール
●3月13日(土)~3月19日(金)
劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き あるがままに、水と大地のネコ家族
9:00~/15:45~
燃ゆる女の肖像 13:30~ セルゲイ・ロズニツァ《群衆三部作》 日替わり上映
●3月20日(土)~3月26日(金)
劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き あるがままに、水と大地のネコ家族 9:30~
ヤクザと家族 11:40~ 我が人生最悪の時(3月21日のみ) 14:10~
新感染半島 ファイナル・ステージ 日替わり上映 音響ハウス 日替わり上映
●3月27日(土)~4月2日(金)
大コメ騒動 9:30~ 魔女見習いをさがして(尾道が舞台) 11:30~
ヤクザと家族  15:30~ 新感染半島 ファイナル・ステージ 13:20~
●2月6日(土)~2月12日(金)
ウルフウォーカー 9:30~ 大コメ騒動 日替わり上映
ヤクザと家族 日替わり上映
魔女見習いをさがして(尾道が舞台) 日替わり上映

「シネマ尾道」
公式サイトURL http://cinemaonomichi.com/
尾道市東御所町6-2 TEL(0848)24-8222

*新型コロナウィルスの影響で、スケジュール変更の可能性がございます。御来場の際は、当館公式HP等にてご確認いただきますよう、お願いいたします。

*この記事の全文は登録会員(有料・紙面購読者は無料)のみに表示されます。
閲覧する為には、登録会員の方はログインを、新規ユーザーの方は下記フォームより、登録の手続きを行ってください。

既存ユーザのログイン
   
新規ユーザー登録
*必須項目
2021-03-10 | Posted in 2021.3.10号No Comments »