血液病 おろおろ旅 その15

さて、今回は血液内科における看護師との関わりについて述べてみたいと思います。以前触れたように、血液内科をC病院で始めた当時、血液疾患専門病棟がなく、他の内科患者の中に血液疾患患者が混ざって入院しているという状況でした。当然ながら血液疾患の専門看護師もおらず、一般内科の患者を普段診つけている看護師から見ると、はっきり言って血液の患者さんは、手のかかる難しい病気という印象があったと思います。看護師が本格的に血液内科として専門性を生かした取り組みを始めてくれたのは無菌室を作った頃からだったでしょうか。それまでは「治らない患者を抗がん剤の治療で苦しめているだけではないか」などとある病棟の師長から言われたこともあり、ショックを受けたことを思い出します。

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2020-10-08 | Posted in 2020.10.10号No Comments »