2025.12.01号 この機に語れば

駅前で気軽に通えるサロン
業界の最新技術を提供

藤井七瑠さん・滝里紗子さん
福松学園
住所：福山市三之丸町1-6　キョウエイ三之丸ニューキャスパ2階
電話：（090）9329-4277

福松商店はネイル・まつ毛・脱毛の美容サロン「福松学園」を福山駅前で完全都度払い制サロンをオープンした。商材メーカー直営スクールを併設した特別サロンとして、業界の最新技術を提供する。子ども向け脱毛にも対応するなど幅広いニーズに応える。藤井七瑠さんと滝里紗子さんは「お客さまにとって美容の時間が癒しとなり、毎日の生活や仕事を頑張るためのエネルギーになるような安らぎの場にしたいと考えています。施術中はお客さまの会話に耳を傾けることで心を軽くし、ストレスを発散していただけるよう努めています。美容を通じて気持ちが前向きになれるような時間を提供していきたい。技術やデザインだけでなく、空間や会話も含めて満足していただけるよう、細やかな気配りと丁寧な接客を心がけています。今後も地域の皆さまに寄り添い、長く愛されるサロンを目指します」と話す。

全焼で失われた社殿の再建へ
氏子や支援者の協力に感謝

神原勇気さん
尾道観光土産品協同組合 理事長
住所：福山市曙町5-32-22
電話：（084）953-8037
URL：https://shiosakijinjya.net/

２０２４年２月12日に、築１５０年以上という歴史ある社殿が全焼した、福山市曙町の塩崎神社。建物とともに多くの神具も失われた。社殿の奥にあったご神体は火元から遠かったこともあり、焼失を免れて焼け跡の中から発見された。火災直後の２月にすぐさま地域の氏子や協力者ら有志の手で塩崎神社再建実行委員会（増成進二委員長）が組織され、神原勇気宮司も副委員長に名を連ねた。神具類は購入したり、ほかの神社から古い神具をもらったり、氏子・支援者から奉納されたりなどしてそろえ、社務所内に仮宮、屋外に仮設の遥拝所を設けて、行事や祭事は続けられた。神原宮司は「社殿は３年以内をめどに再建を果たしたい。皆さまの氏神さまへの思いに応えられるように、私も引き続き奉仕してまいります。そして氏子や地域、ご支援いただいた方々とともに、竣工の日を喜んで迎えたい」と話す。

農産加工事業者を第三者承継
無農薬野菜など生産・販路支える

瀬尾裕希さん（写真左）
東城愛農有機野菜の里 代表
住所：庄原市東城町塩原1095
電話：（08477）5-0448

２０２４年８月、親族でない瀬尾千代さん（写真右）から農業と農産品の加工・販売を手掛ける東城愛農有機野菜の里（以下野菜の里）の代表を引き継いだ瀬尾裕希さん。裕希さんは福山市で飲食店を経営していたがその後、野菜の里を手伝うようになった。野菜の里の販路開拓を担ってきた千代さんの夫・陽さん（写真中央）と、事業を承継した裕希さんは全国愛農会の有機農産物に対する教えを学んでおり、同じ考えを持つ裕希さんを後継者として期待していた。裕希さんは「瀬尾夫妻に事業をたたもうと思うと告げられ『どうにかなりませんか』と言ったら『あなたに代表をやってほしい』と返された。継いだからには何も隠さず良いものと自慢できる商品を作り、わが子にも食べさせたい。瀬尾夫妻の時と同様に消費者、地元の生産者、従業員など、関わる方が野菜の里を愛される限り事業を続けたい」と話す。

地域経済の現場に寄り添い
商工会議所で新たな使命担う

若井紳壮さん
府中商工会議所 専務理事
住所：府中市元町445-1

約１５００の事業者を支える府中商工会議所の専務理事に元府中市経済観光部長の若井紳壮さんが就任した。上下町出身の若井さんは、上下町役場に採用後合併を経て府中市職員となり、農業・工業・商業・観光等と幅広い分野で40年にわたり地域経済の発展に携わってきた。市では産業支援や上下エリアの地域振興にも尽力し、11月９日に退職。翌10日から現職に就き、任期は２０２８年10月31日までとなる。若井さんは「これまで行政という立場で地域と関わりましたが、これからは商工会議所として、より商工事業者の皆様に寄り添いながら活動してまいります。事業者の皆様が元気になれば、地域全体の活力にもつながります。これまでお世話になった地域に恩返しする気持ちで、少しでもお役に立てればと考えております。地域経済の発展のために、引き続き力を尽くしてまいります」と話す。