2025.12.01号 こぼれ話
世代を超えた対話
新廉塾の役割
福山平成大学経営学部教授で学部長の小川長先生が主宰する「新廉塾」のお手伝いをさせてもらっている。20人余りが集まり、地域や社会の課題について、立場や世代を超えて自由に語り合う場だ。これまで2回開催されており、参加者は19歳の大学生から地域の長老までと幅広い。ある回で「結婚」について話題が出た。19歳の女子大学生は「結婚したいし、子どもも欲しい」と答え、21歳の男子大学生も「楽しそうだから、したい」と話した。卒業間近の男子学生は「できればしたいが、できなくてもそれはそれで」と答えた。かつては「世話好きなおばさん」がいて、誰か紹介してくれた。今は、「結婚してるの?」「相手はいるの?」といった何気ない会話すら職場ではタブーとされている。人材教育の場にも影響を与えている。少し度が過ぎてはいないか、と感じることも多い。新廉塾では、世の中で言ってはまずいとされる「本音」が聞ける。それが実に面白く、声が集まればムーブメントにつながるような期待もある。企業を取材していると、独身の社員が多くいる現実はどの企業でも共通している。中には「釣り書き」のようなプロフィールを送られる方もいて、どうやら私の役割がまたひとつ増えたようだ。なんとなく結婚したいけど、相手がいないという方は、こっそり連絡してほしい。一方で、「人口減少は仕方ない」「昔の日本に戻るだけ」「AIがあるから問題ない」という考え方もある。しかし、結婚式に呼ばれたときのうれしさや、出産祝いを渡すとき無条件にうれしい。
*この記事の全文は登録会員(有料・紙面購読者は無料)のみに表示されます。
閲覧する為には、登録会員の方はログインを、新規ユーザーの方は下記フォームより、登録の手続きを行ってください。
2025-11-28 | Posted in 2025.12.01号 | No Comments »


















