2025.8.1号 こぼれ話
猛暑と物価高AIが警鐘
生活防衛は「予測」と「備え」
第一生命経済研究所ライフデザイン研究部の柏村祐・主席研究員が7月2日に発表したリポート「AIが警告する2025年酷暑インフレ~熱波×物価高を3シナリオで先読みし、家計を守る処方箋を示す」は、気候変動と物価上昇という複合リスクに対し、AIによる多角的な予測をもとに実践的な対策の必要性を提起している。本リポートでは、過去の気象統計や農水省・経産省の需給予測、国際的な資源価格などの公的データをAIが統合的に学習し、2025年夏における3つの物価シナリオを導出した。最も発生確率の高い「標準シナリオ」(55%)では、野菜価格の上昇や冷房需要増を背景に、食費・光熱費合わせて月5千~9千円の負担増が予想され、年間で10万円を超える支出増につながる恐れがある。さらに深刻なのが、発生確率30%の「価格高騰シナリオ」だ。記録的な猛暑や干ばつ、水害による農作物の大幅な不作、物流の混乱、老朽火力のトラブルなどが重なると、月額で最大2万5000円もの家計負担増に直面する。野菜の一部は例年の2倍以上に高騰する可能性も指摘されている。対照的に、発生確率15%の「価格安定シナリオ」では、適度な降雨により供給が安定し、食費・光熱費合わせて家計への影響はほぼないとされる。
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2025-07-28 | Posted in 2025.08.01号 | No Comments »


















