尾道みなと祭に「ええじゃん」の声が響く!

23万人が熱狂、グランプリは如水館高に

 築港に貢献した町奉行平山角左衛門の功績を称え、さらなる発展を願う第82回尾道みなと祭が4月26日、27日の2日間、尾道市のJR尾道駅前、商店街、長江口バス専用駐車場など中心部で開催され、海岸通りでの「ええじゃんSANSA・がり踊りコンテスト」を中心に、郷土芸能や音楽など多彩な行事が繰り広げられた

■ええじゃん踊り

 ええじゃん踊りコンテストの初日は新設されたカジュアル部門、一般、グランプリ部門を実施。市内の企業や諸団体、グループによる43チーム1922人が出場。伝統となっている課題曲に合わせてチーム色豊かな振り付け、衣装でエネルギッシュなパフォーマンスを披露した。

 2日目は幼児から中学生までの幼・小・中部門。統合で新しく誕生した尾道みなと小学校、同中学校をはじめ子どもたちが日ごろの練習成果を満面の笑顔で披露、39チーム3030人が「尾道ええじゃん」の声を響かせた。

 グランプリ部門優勝は如水館高等学校、2位スタジオ来夢、3位スタジオ ワンセルフ。小学生部門優勝は吉和でみなと小が2位に入った。中学生部門優勝は高西、みなと中は審査員特別賞だった。

■多彩な行事

 

 しまなみ交流館では市内の中高生などによる春の吹奏楽祭があり、ロビーでは囲碁のまちPR事業、広場では保護猫ランド、尾道青年会議所によるボルダリング体験のロックリベンジャーズが展開された。
駅前桟橋の待合ロビーでは恒例となっている池坊進来せい子社中によるいけばな展。メイン会場の駅前ステージでは姉妹都市の今治市の今治太鼓と継ぎ獅子、松江市のまつえ若武者隊のステージがあった。また駅前緑地帯には尾道ラーメンやしまなみ、やまなみ沿線の地域自慢の飲食ブースが軒を連ねた。
そのほか尾道郷心会によるマツダ車の展示、ビッグバンド演奏などの長江口バス専用駐車場でのふるさステージも開催された。

 商店街では店舗が独自に飲食やゲームのブースを設け、露天商屋台とともに多くの人を呼び込んでいた。

■海のイベント

 海に関連する行事は、上屋倉庫を改修したU2周辺で海上自衛隊水中処分母船「YDT―04」艦内見学と装備品の試着コーナーなどが家族連れの人気を集め、おのみち海の駅では尾道海上保安部巡視艇の船内見学と尾道海技学院教習艇乗船体験会などがあり、夜はヨットイルミネーションが華を添えた。

■フィナーレ

 最後は駅前ステージで市内の神輿が集まる神輿披露。6カ所の神輿が一堂に会して地区による担ぎ方の違いを示した。尾道ベッチャー太鼓のベッチャーサンバでフィナーレを飾り閉会セレモニーで閉幕した。

 尾道みなと祭の主催は尾道港祭協会(平谷祐宏会長=市長)。今年は尾道市合併20周年と中国やまなみ街道開通10周年を記念しての開催で実行委員長は巻幡伸一氏(尾道市議会総務経済委員長)=写真が務め、天候に恵まれた2日間は約23万人が祭りイベントを楽しんだ。

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2025-05-06 | Posted in 2025.05.10号No Comments »