2023.9.1号 こぼれ話

夏季の行事
お盆について

今年もお盆前に「お盆の休日のご案内」が来ていたが、この案内自体が年々少なくなっているような気がする。最近では夏季休暇をお盆に関係なく自由に取れる企業が増えた。お盆について調べてみた。日本で夏季に行われる祖先の霊を祀る一連の行事で、日本古来の祖霊信仰と仏教が融合した行事。かつては太陰暦の7月15日を中心とした期間に行われたが、明治期、新暦(太陽暦)の採用後、新暦7月15日に合わせると農繁期と重なって支障が出る地域が多かったため、新暦8月15日をお盆(月遅れ盆)とする地域が多くなった。

お盆は何をして過ごすか。お盆は先祖や亡くなった人の精霊をこの世に迎え供養する。また、花火大会や盆踊り、送り火や精霊流しといった有名な行事もお盆の供養行事の一つ。家庭では、迎え盆(13日)は一般的には墓参りや提灯に火を灯す。盆中日(15日)は、家族や親族が集まり先祖供養をする。僧りょに読経などをお願いする場合もある。送り盆(16日)は先祖を送るために「送り火」を焚き、精霊棚を片付ける。送り火は地域の伝統行事になっていることも多く、有名なところでは「京都の五山送り火」や「長崎の精霊流し」などがある。なぜ「お盆」と呼ぶのか。

お盆は仏教行事の「盂蘭盆会」(うらぼんえ)からきており、起源や由来は諸説ある。由来の一つにサンスクリット語の「ウランバナ」(逆さ吊り)があるが、お釈迦さまの弟子の一人が、亡くなった母親が地獄で飢えて逆さ吊りにされたような苦しみを味わっているとお釈迦さまに相談した。その母親は生前、自分だけの幸福を祈り他者に施しをしなかった報いで苦しんでいるから、夏の修行が終わる7月15日に、供物を捧げて飢えた心を満たしてあげれば母を救えると伝えた。その通りにすると、母親は無事に極楽浄土に行くことができ、「精霊を供養する」という行事が旧暦の7月15日に定着した。仏教の教えと日本のお盆に祖霊がかえってくるという信仰が結び付き、現在の「お盆」になったともいわれている。先祖に感謝し奮励努力したい。出典:ウィキペディア、ウチコト(M)

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2023-09-06 | Posted in 2023.9.1号No Comments »