株式見通し No.62「日本株の相対的な底堅さは継続」

11月2日のFOMCを受けて、S&P500は下落に転じた。前回のベアマーケット・ラリーは200日移動平均で跳ね返されたが、今回は75日移動平均で跳ね返されており、戻り率が小さかった。本格的なベアマーケットは(1)逆金融相場~長期金利の上昇に伴う予想PERの低下、(2)逆業績相場~業績悪化に伴って予想EPSと予想PERの落ち着きどころがわからなくなる、(3)金融不安への転化の3段階で進む。3Q決算でアップル以外の主要テクノロジー企業の業績が大きく悪化したため、現在は(2)の局面にあると考えられる。3Q決算で米国企業の業績下方修正が不十分だったため、4Q決算発表でも下方修正の必要があろう。銀行システムが健全なので、今回のベアマーケットは(3)には至らないと予想している。

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2022-11-17 | Posted in 2022.11.20号No Comments »